スポーツ業界就活サイト スポジョブ SPOJOB 未来のスポーツビジネスを担う君たちへ。スポーツ業界の新卒求人、就活イベント情報は『スポジョブ』

TOP > キャリアプラン > 『喜怒哀楽』を扱うゴールのない仕事
『喜怒哀楽』を扱うゴールのない仕事

経歴・キャリアアップ

学生時代の志向

バスケットボール選手を目指して体育大学に進学しました。しかし周囲のレベルの高さを実感し、早々に目標を体育科の教員に切り替えました。毎日、柔道やバレーボールなど実技の授業もありましたね。将来は高校のバスケットボール部顧問を考えていたので、テーピングの巻き方やコーチング理論などを意欲的に学びました。3年間スポーツクラブでアルバイトするなど、スポーツと切り離せない学生生活でした。
就職活動において本命は体育の教員でしたが、その年、地元大阪府立高校の体育科教員募集枠がなかったので断念しました。スポーツ記者を志した理由は、在学中に1学年先輩の上原浩治選手(現ボストン・レッドソックス)の活躍を身近に見てきたからです。スポーツ選手を取材して記事にできたらいいなと考えるようになりました。もともと文章を書くのは好きでしたし、創作することはチームを作ることに共通していると捉えていました。
テレビ局やスポーツ新聞社に入社したくて、一般教養は1冊の問題集だけ使って勉強しました。作文は、新聞社出身の大学の教授に週1度のペースで添削してもらいアドバイスを受けました。面接や試験の時から社員さんを見てスポーツニッポン新聞社の社風が自分に合っているなと感じていました。入社後も自分の直感は当たっていたなと思います。

会社1株式会社スポーツニッポン新聞社/大阪本社 整理部記者(2000年~2003年)

入社後、大阪本社で整理部に配属されました。整理部の仕事内容は、内勤での新聞紙面のレイアウトです。同期が、外勤記者として阪神タイガース担当や芸能担当に配属されていく中、正直、羨ましいと感じたこともありました。しかし、何かを創作することが好きなので居心地がいいとも感じていました。整理部では、原稿を読んで見出しをつけ、どんな文章が良い文章なのか勉強することが出来ました。常に、カメラマンになったらレアイウトしやすい写真を撮ろう、記者になったらレイアウトしやすい記事を書こうという視点を持ち続けるように意識していました。そして、もちろん読者が読みやすいことを第一に考え働いていました。今でも、電車の中刷り広告を見ると、良いレアイアウトだなあと見入ることがあります。

会社2株式会社スポーツニッポン新聞社/広島支局 カープ担当(2003年~2008年)

カープ担当時、佐々岡真司さんに取材する藤本さん。

整理部記者後、当時の広島支局に転勤になり、プロ野球の広島東洋カープ担当になりました。ずっとチームに帯同するので出張が多かったですね。試合日はカープの1面記事を書くことが多く大変でしたが、非常にやりがいがありました。2軍から見てきた選手が1軍で活躍する姿を見ると自分のことのように嬉しかったです。怪我から復活して、試合でホームランを打つなど感動する場面に立ちあうと、記者席でよく涙していましたね。現場で、歴史的な瞬間に立ち合えて記事にできるのが記者の醍醐味だと思います。自分が感動しないと読者にも伝わらないと思うので喜怒哀楽を大事にしていました。
苦労したことは、他社とのスクープ合戦でした。思い入れのある選手は前田智徳選手ですね。マスコミ嫌いで誰も近づかなかった前田選手に突撃取材で1年間追い、信頼関係を作る努力をしました。やはり選手と仲良くなる術も大切ですね。カープの選手もチームも自然と好きになり、仕事として苦ではありませんでした。休みの日もカープのことを考え、試合のビデオを見て勉強することが多く、あっという間の5年間でした。

会社3

現在の職業について

株式会社スポーツニッポン新聞社/大阪本社総務・経理部(2008年~現在)

カープ担当記者から総務・経理部へ異動になった時は驚きましたね。今後30年近く、記者として働くと考えていました。正直、次の異動は関西のプロ野球球団を担当すると思っていました。2008年10月からは管理部門に異動になりました。現在の仕事内容は、採用活動が中心で面接にも携わっています。社員の研修も担当しています。16年間、現場側と管理側の両方を経験してきたので、橋渡しになれる存在になりたいですね。

喜び、やりがい

スポーツ新聞は、試合の勝敗やスコアを伝えるだけではありません。数年前、あるプロ野球選手が、血液難病の元高校球児を救うため、マスコミと協力してドナー登録を呼びかける活動を行いました。スポーツを通して社会貢献ができる記事を掲載できた時、記者として大きなやりがいを感じましたね。そういうこともスポーツマスコミの大事な役割と考えています。

今後の目標

現在、新聞が簡単に売れない時代になりました。会社の再生や業績を上げるために優秀な人材を集めたいですね。優秀な人材を集めるためには、どうすればいいか日々考えています。自分が採用活動で活躍してくれそうだなと思った学生が、内定すると嬉しいですね。今までたくさんの記者を自分の目で見てきたので、どんな人が良い記者になるか、ある程度わかる気がします。現在の社員、内定者を含めて、教育研修にも更に力を入れたいです。今はWEBサイトの「スポニチアネックス」が人気ですが、スポーツ新聞の、紙ならではの奥深さも伝えていきたいです。テレビやWEBより内容が深い記事であることに自信がありますし、紙面は「絵」であり作品ですからね。

[これからスポーツ業界を目指す学生にアドバイス]
好奇心とチャレンジ精神を大事にしてください。

好奇心とチャレンジ精神を大事にしてください。スポーツは、感動で溢れています。自分がまず感動しないと相手には伝わりません。スポーツ新聞業界に限ると、自分の感情を入れて働ける環境だと思います。どんなことにも疑問をもって、感情移入することを大事にしてください。新聞は、時に批判する媒体でもあります。常に何事にも興味を持ち、問題意識を持つことを忘れずにいてほしいです。
扱うものが「人間」なので、ゴールがない仕事だと思います。日々新しいことが起きて、満足感にひたっている時間が少ない仕事です。まだまだ、成長したいという意欲を常にかき立てられますね。